ありったけの愛(を、作品に)
ビジネスシーンの最前線で活躍しながら、アートにも深く関心を抱き、作品を収集するコレクターを紹介してきた「コレクターズ」展。5回目を迎える本展では、建築家の永山祐子氏と、実業家の原田栄二氏のコレクションから代表的な43点を展示します。
そのアーティストの作品が好きだからコレクションし、手元に置く――コレクターとしてはごく当たり前の振る舞いではありますが、その結果できあがったコレクションは、美術館のコレクション展や企画展、そしてアートフェアの会場では決して目にすることができない、独自の作品の集合体となって私たちの前に現れます。
本展ではテーマを「ALL MY LOVING(ありったけの愛)」としました。コレクターの私的な眼差し(愛情)を受け取るインティメイトな雰囲気の作品群、という形容は、両者のコレクションに当てはまりそうです。個人コレクションとは本来、そういったものなのではないでしょうか?
今回の展示作品から、コレクターのアートへの愛情を感じていただければ幸いです。
コレクター
⚫︎永山 祐子/Yuko Nagayama(建築家)
青木淳建築計画事務所を経て2002年永山祐子建築設計設立。主な仕事に「豊島横尾館」「ドバイ国際博覧会日本館」「東急歌舞伎町タワー」、大阪・関西万博「ウーマンズ パビリオン」と「パナソニックグループパビリオン『ノモの国』」など。現在「Torch Tower」などの計画が進行中。著書に『建築から物語を紡ぐ』(グラフィック社)、『建築というきっかけ』(集英社新書)がある。
⚫︎原田 栄二/Eiji Harada(実業家 /株式会社イーティックスデータファーム 代表取締役社長)
福岡市出身。銀行勤務を経て、オンライン予約システムやデータ活用事業を展開する株式会社イーティックスデータファームを創業。歌舞伎・ミュージカルの振興と、アートを通じた街づくりを支援。「人を喜ばす」を行動の原点とし、未来を担う子どもたちへの支援や地域社会への恩返しをライフワークとしている。
出品アーティスト
(それぞれの姓の五十音順で記載)
キュレーター
⚫︎山口 洋三/Yozo Yamaguchi
インディペンデントキュレーター。オフィスゴンチャロフ代表。2024年よりFaN Week「コレクターズ展」のキュレーターを務めるほか、「富野由悠季の原点」(小田原城天守閣他、2026年11月予定)キュレーター、「伝説のアニメーター 佐野浩敏の仕事」(田川市美術館、2026年)共同キュレーター、「九州派イン東京地方」(Mikke Gallery/東京、2024年)キュレーター、「LINKS―菊畑茂久馬」(2024-25年)企画アドバイザーを務めた。